自転車便/メッセンジャーのメッセム

そもそも自転車便とは?(東京編)

メッセンジャー募集

そもそも東京の自転車便とはナニ?

身近な友達にメッセンジャー経験者がいたとしても、実際にまだやってもいない自転車便という仕事の具体的な内容や楽しさ、大変さを理解するのは至難の業です。街や雑誌で見かけたメッセンジャーをやってみたいと思って、このページをご覧になっている方も多いと思いますが、各自転車便会社の募集要項を比較する前に、是非ご一読ください。

少しずつ多様化してきているとはいえ、東京での自転車便(=メッセンジャー)の最もメジャーなビジネスモデルは、BtoB(企業間取引)における書類、データ、商品サンプルなどのスムーズな移動です。個人間の贈り物など、涙があふれそうなハートフルな仕事は、極めて稀です。

クライアントの目の届く範囲(例えばオフィス内)で完結する仕事ではないため、重要な商材のお届けは信用したメッセンジャー会社に託すのが自然です。そのためクライアントから信頼をいただければ、何回もオーダーをいただくことができます。

どうしてクライアントは自転車便メッセンジャーを信頼するのでしょう。 ただ急いで届けたい荷物を急いで届けてくれるからだけでしょうか。 明日や今日中じゃ遅いからという理由だけでその自転車便に頼むわけではありません。 ここの自転車便は料金が安いからという理由だけでもありません。

例えばお預かりした荷物のデリバリーを例にとりますと、一般的な宅配便の場合、お届け先のインターホンを鳴らしても応答がない場合は、不在票をポストに投函して、時間をおいて再度デリバリーに伺うというのが通常の流れですが、自転車便の場合は本当に不在かどうか確認し(お届け先に電話する)、状況を収集し(一時的に不在なのか、長期的な不在なのか、出かけたばかりなのか、すぐに帰ってきそうなのか)、顧客にその場で電話で報告し、指示を仰ぎます。クライアントは実際にお届け先に赴いたことがない場合もあるので、状況(ポストのセキュリティや管理事務所の有無など)をお知らせする場合もあります。クライアントが判断に迷ってしまうような場合は、届ける方法を提案することもあります。

「クライアントの代理人」としての立ち振る舞いがクライアントに伝わることで、自転車便メッセンジャーを信頼してくれるのです。なので単純に「メッセンジャー=A地点からB地点へ貨物を輸送する運送会社の自転車バージョン」であるという認識を改めることがメッセンジャーの初心者脱出第一歩となります。

実はクライアントにとって、自転車というキーワードはそれほど重要ではありません。メッセンジャー会社がサービスを提供する際、自転車の使い勝手が良いと判断し、利用しているにすぎません。

体力的にタフなお仕事なので、報酬だけが心の支えになると長続きしません。自分なりのスタイリッシュなユニフォームで道路を走り慣れるだけでも長続きしません。クライアントの代理人として立ち振る舞い、結果クライアントに感謝の言葉をいただくことが、最もやりがいのミナモトとなります。

一見単純そうに見える仕事もどうやったらクライアントに喜んでもらえるだろうと考えながら仕事をしていると、かなりクリエイティブな仕事に様変わりします。それはどんな仕事も同じかもしれません。

とはいえ、まだ未経験の方がメッセンジャーになりたいと思う動機は、「大好きな自転車に乗って稼げるなんて一石二鳥」というケースがとても多いです。なにせ経営者からメッセンジャー初心者まで、みんな自転車好きですし、自転車というツールを使って収入を得ているのは事実ですから、そういう動機だけで門をたたくのも最初は問題ありません。